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beikoku no inaka niatta hightech kigyou apple sha no third-party Newer Technology sha ga bukkowareteiku nowomita bokuno kioku zenpen (macmem bunko) (Japanese Edition)

Product ID : 43907014


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About Beikoku No Inaka Niatta Hightech Kigyou Apple Sha

 Apple社のサードパーティであったNewer Technology社。米国のどまんなかカンザス州の田舎町ウィチタのMac用CPUカードを設計・製造していた小さなハイテク企業だ。 このNewer Technoology社は最高の製品を作り続けながら倒産にいたった。Newer Technologyに勤務し、そのぶっ壊れていく過程をつぶさに見ていた僕の記憶を記していく。  Newer Technology社は偉大だった。製品を生み出す技術料は業界トップだった。多くのファンもいた。無数のヒット製品をリリースした。ヒット製品に気を良くして多くの製品を作りすぎ、在庫があふれ、その処理に困り、たたき売り、資金が不足して、クビが回らなくなった。 株主は怒って、有能な創業者である社長を更迭し、副社長を追い出し、Newer社の資産を他社に売り飛ばしていった。僕はすでにこの段階でNewer Technlogy社を飛び出し独立していた。*** Newer Technoology社は僕にとって最初の米国で勤務した会社だった。それまでの日本の会社勤務との大きな違いに戸惑い、そして多くのことを学んだ。米国とは何か、米国人とは何者か、Newer Technolgoy社とは何か、Macとは何か、仕事とは何かなどなど、哲学的なことでも考えないとやってられないほどのカルチャーショックのオン・パレードだったのである。 僕が現在マックメムの店長として独立しているのは間違いなく、Newer社での経験があるからだ。 しかしNewer社にいた人々が素晴らしく、僕が多くの影響を受け触発されたので独立心が湧いたのだと考えるのは全く検討違いである。Newer社にはとても素晴らしい人々が多くいたことは間違いない。でも私の独立心はまったく逆の人々に養われた。Newer社にいたとんでもない人々と一緒に仕事をしないためには独立するしかない、またはこんな人たちが社会でやっていけるなら僕ならもっとやっていけるはずだ、というマイナス面からの脱出的な指向が働いた結果、独立に至ったと思っている。 Newer社は良いところでもあったし、悪いところでもあった。そのことを読んでいる方と共有できたらと思う。 なお、ここにある事は米国の一つの中小企業にわずか3年の勤務の経験だけを元に、僕の偏った主観で書かれたものである。なので、そこらへんは割り引いて読んで頂きたい。【第一章】恐怖!共有されない情報 Mac業界にあこがれて、日本の大手企業のシステムエンジニアからNewer Technology社に転職をした僕。米国の会社で多くのカルチャーショックを受けることにになった。一番の驚きは情報が共有されていないことだった。部門毎に好き勝手に仕事を進めて、その状況を他部門に教えることをしない。問題があって遅延が発生していても、逆に前倒しで先行して作業が進んでいても他部署ではそれがわからない。そのため製品の完成日になってはじめて開発部門で遅延が発生していたことを知ったり、逆に何の前触れもなく製品が仕上がっていたりする。しょうがないので、自分で情報を日々集めに奔走するのだが、本当の情報を誰が知っているのかもよくわからない。結局は当日に起こることだけが事実となるのだった。【第ニ章】殺伐!新製品の奪い合い1998年ヒット商品が重なったおかげで資金不足となってしまう。そこで現金で購入してくれる代理店に優先的に製品を販売することにしたところ、日本の大手商社M社が潤沢な資金を背景にほぼ全ての製品を買い取ってしまった。そのため米国内の代理店に販売する製品がなくなり、米国の営業マンが不公平だと怒り出した。そこで、日本向けと米国向けの製品数をわけるようにしたところ、今度は資金回収が滞るようになってしまった。本末転倒である。これまで和気あいあいとしていたNewer社内で製品の取り合いが起きるなど不穏な空気が漂い出した。【第三章】仰天!大ヒット製品で赤字転落1998年は日本向けPowerBook 2400用のカードがリリースされた。このカードの製造までいろいろと苦労があったのだが、無事に完成にこぎつけることが出来た。販売してみると3000本が即完売。あまりの評判の良さにその後に注文がどんどん入ってくる事態となった。アップグレードカードはなまもののような性質があるので通常再生産はしないのだが、爆発的なヒットに気を良くして多めに再生産を決断する。し