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札幌で霊能探偵事務所を営む仁とニック。9歳女児の美咲とともに数々の怪現象を解決していく。次第に明かされる美咲の出生の秘密と忌まわしい事件。それを知ってしまった美咲に対し仁がとった決断とは──。新感覚伝奇小説、満を持して登場!14枚のイラストはオールカラー!『春風抄』美術館の館長の孫である美咲のクラスメイトがある事件の相談を持ちかける。絵の中の少女が消えてしまったというのだ。目撃証言も乏しい中、操作は難航を極めるが──。『夏へのドア』交通事故で死亡した享年7歳の幼女海松。自分が死んだことに気付いていない海松を説得するためにニックがとった行動とは──。『月に萌える』美咲の学校の音楽室のピアノが勝手に鳴る怪現象が起きる。同時にクラスメイトの瑠那が行方不明となった。瑠那の生き霊が弾くピアノに隠されたヒントを美咲は気付くことができるか。『変心』ある朝目が覚めると巨大な肥満体となっていた美咲。仁に見られたくないのでニックに解決を託す。ニックは1000年生きた狐のおとらに知恵を借りに行く。『年末年始の事次第』無事に新年を迎えた一行は彼らが育てられた鶴鳴寺へと美咲を伴い新年の挨拶へ向かう。そこで告げられる意味深な言葉。彼らの過去になにがあったのか。『冬来る鬼』ある日事務所にあらわれた客は一人の赤鬼であった。ほぼ同時に家に鬼があらわれるのでなんとかしてほしいという家族の相談を受ける。この二件の因果関係とは。『美咲のよろめき』バレンタインデーが近づき色めき立つ美咲のクラスメイトら。仁やニックにチョコレートを渡したいと申し出られ、事務所に押しかけてくる事態となる。まさかのNTR発生か──?『鬼の子』美咲の前にあらわれた謎の老人果心居士。美咲の出生の秘密を見せてくれるという。そこで明かされた過去を知らされ呆然とする美咲。仁は美咲を救ってやれるのか──。